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Project Story-4

プロジェクトストーリー4

大規模介護福祉ソリューション開発における品質統制

~現場のミスを防ぐUI/UXガードレールと、ヒューマンエラー防止の検証手法~

プロジェクトの背景とミッション

大手電機メーカーが手掛ける、次世代型「介護福祉ソリューション」のパッケージ開発プロジェクト。法改正への対応や、煩雑な現場業務のDX化を目的としたこのプロジェクトは、全体で100名を超える大規模な体制で進行しました。

私はPMO兼品質管理担当として参画。多岐にわたる開発チーム間での「アウトプットのバラつき」を抑え、リリース後の不具合を最小化するための品質ゲートキーパーとしての役割を担いました。

プロジェクトの背景とミッション イメージ

直面した課題:大規模ゆえの「情報の解離」

ドキュメントの形骸化

チームごとに記述レベルが異なり、設計書の不備が後工程での手戻りを誘発していました。

形だけの品質報告

数値報告はなされるものの、真のリスクがどこにあるのかが不透明な状態で把握が困難でした。

コミュニケーションコスト

100名規模のため、仕様の変更が隅々まで正確に伝わらずあちこちで齟齬が生じました。

解決に向けた具体的なアクション

ドキュメント整合性チェックのシステム化

単なる誤字脱字の確認に留まらず、上流工程(要件定義)と下流工程(テストケース)の整合性を網羅的にチェック。入力不備やロジックの矛盾を早期に発見する手法を確立し、設計品質を底上げしました。

多角的な品質分析と可視化

単なるバグ件数の集計ではなく、「バグ摘出密度」「収束曲線」「機能別の偏り」を分析。異常値が見られるモジュールに対しては、担当チームへヒアリングを行い、「仕様理解の不足」や「工数逼迫」といった根本原因を特定し、PMへ対策案を提言しました。

現場に寄り添うPMO

管理側からの押し付けにならないよう、各チームリーダーとの定例会を密に行いました。「なぜこのドキュメント精度が必要なのか」という目的を共有し続け、現場が品質活動を「自分たちの負荷を減らすためのもの」と捉えられるよう意識改革を促しました。

成果と顧客からの評価 イメージ

成果と顧客からの評価

手戻りの大幅削減

上流工程での不備検知率が向上し、結合テスト以降の大規模な仕様変更・作り直しを最小限に抑制しました。

高い信頼関係の構築

正確な現状把握と、現場の状況を汲み取った分析結果によるプロアクティブな是正で、責任者から絶大な信頼を獲得することができました。

長期参画

その正確な仕事ぶりが評価され、当初の予定を超えて数年にわたる長期の品質保守・次期開発フェーズのPMOも任せられる結果となりました。